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第 38 回 Ruwani Opatha 先生インタビュー


これからビジネスの世界で羽ばたきます!

大塚:「Ruwani、元気?」
Ruwani:「元気よ。」
大塚:「North Carolina の天候はどう?」
Ruwani:「30 度くらいかな。暑い!」
大塚:「湿度とかは?」
Ruwani:「まあ、南部だから高いよ。」
大塚:「南部といえば South Carolina はもっと湿度が高いのかな?」
Ruwani:「実は South Carolina は行った事ないのよ。」
大塚:「まあ South Carolina なんて何にも Exciting なものはなさそうだしね。North Carolina の方がずっと楽しそうだからね (笑)。」
Ruwani:「まあ、あまり変わらないと思うけどね (笑)。」
大塚:「それではインタビューを始めましょう。」
Ruwani:「OK!」
大塚:「まずこれは今までインタビューをしてきた全ての先生に聞いてきたのですが、私の知っている限り、アメリカ人の大部分が自分以外の国に興味がありません。パスポート取得率も 14% という先進国の中でも最低なのではないでしょうか? そんな中で、国外に興味を持ち、実際に日本で暮らす人なんて奇跡だと思うんですよ。日本行きの決意までの話を順を追って聞いていきたいと思います。」
Ruwani:「了解です。」
大塚:「Ruwani の姓、Opatha はどこの国の姓なの?」
Ruwani:「スリランカです。両親は70年代、当時学生ビザでスリランカから留学。その後こちらに移民し、結婚しました。」
大塚:「そうですか。スリランカに行ったことは?」
Ruwani:「2 歳のとき、11 歳のとき、そして最後は 17 歳のときです。現在でも親戚が数多く住んでいます。」
大塚:「なるほど。ここが普通のアメリカ人と違うところですね。そんな幼い頃から海外に行く機会はなかなかないからね。」
Ruwani:「そうですね。」
大塚:「若い頃は日本に対する憧れみたいなものはなかったの?」
Ruwani:「妹の名付け親である医者が我々が小さい頃、お土産で美しい着物をプレゼントしてくれたんだ。今思えば浅草のお土産店で売っているようなものだったと思いますが、それが本当に好きでね。今でも実家で大切に保管しています。」Ruwani Opatha 先生
大塚:「なるほど。」
Ruwani:「それと私は小さい頃から Book Worm (本中毒) で特に童話が好きだったんだ。そんな中で特に好きだった日本の童話があり、日本に対する憧れを強くしました。」
大塚:「どんな童話?」
Ruwani:「タイトルは忘れましたが話の内容はある少女の話しで、母親は少女に『私と話したくなったらいつでもこの鏡を見なさい』と鏡をプレゼントし、若くして亡くなったんだ。その後父親は再婚。継母は非常に意地悪な人だったので少女はよく鏡を使って亡き母と連絡を取り合っていたのですが、それが継母には自分に対し、呪っているように見えたらしく。。。という話です。」
大塚:「うん? それは知らないな (笑)。これが私の人生の中の悲しい部分で小学校は全て アメリカ で送ったので日本の小学校教育がすっぽりと抜けている為、こういう童話や当時はやっていたアニメの話など何もついていけない (笑)。友人同士でそういう昔話で盛り上がるときいつも話題に入れず悲しい思いをしました。。。」
Ruwani:「それは悲しい (笑)。」
大塚:「ごめんごめん。ちょっと話題がそれてしまいました。それで?」
Ruwani:「高校の頃、こちらでアニメブームがあり、『セイラムーン』にハマリ、大学時代はアニメクラブに所属し、『ベルサイユのバラ』にハマりました (笑)。」
大塚:「なるほど。立派な日本フリークですね (笑)。Ruwani は大学卒業後、JET プログラムの一員として、来日、札幌の中学校で 2 年間英語を教えます。昔から先生になろうと思っていたの?」
Ruwani:「いえいえ (笑)。小さい頃から両親に『医者になれ、医者になれ』と育てられてきて、大学も専攻を生物学にし、1 年半理科系科目を中心に勉強しました。」
大塚:「Ruwaniは North Carolina では Duke 大学と肩を並べる州内屈指の名門校、University of North Carolina at Chapel Hills に進学しますね。高校時代は相当勉強したんでしょ?」
Ruwani:「うん。ものすごい勉強しました、というかさせられましたね (笑)。Extra Curricular Activities (課外活動) 以外はずっと塾に行ったり勉強ばっかりしていました。だから大学時代は親から離れてリラックスしながら楽しみたいと思っていました (笑)。」
大塚:「ちょっと待って。アメリカ の大学は日本の大学と比べものすごい勉強させられるじゃない? とても楽しむなんて出来ないのではないの?」
Ruwani:「実は大学の科目の 3 割を既に高校時代に履修したんですよ (笑)。そのお陰で大学時代は大分楽でね。本来ならば 3 年で卒業できました。」
大塚:「すごい。高校時代に大学の教科を履修なんて出来るの? そもそも履修する気になったというのがすごい。」
Ruwani:「まあ、受験勉強する過程で取ってしまったというのが現実です (笑)。」
大塚:「選考を生物学から英文学に途中で変えましたね。どうして?」
Ruwani:「父親には本当に申し訳なかったのですが、医者は向いていないと思ってね。会計士である母親の遺伝の方が強かったかもしれませんが私は数学 (Number Crunching) が好きでね。まだ大学生だったのでどういうキャリアに進んでいくかは検討がつかなかったんですが、ビジネス学部に本当は変えたかったんですよ。」
大塚:「それで?」
Ruwani:「ビジネス学部への編入期限が 2 年生の初めでね。専攻を変えようと思ったのが 2 年生の 2 学期過ぎでしたからもう手遅れで。。。」
大塚:「でも何で English Major にしたの?」
Ruwani:「数学の次に興味があったのは読書でね。特に古典的な英米文学が大好きだったので、『そうしたら英文学専攻にしよう!』と思いました。まだ将来何をやりたいか悩み中だったしね。」
大塚:「なるほど。でもビジネスに興味があったが英文学を専攻してどうして大学を卒業後、JET プログラム (文科省が主催し世界中の英語のネイティブスピーカーを日本に招き全国の学校に英語を教える為に派遣するプログラム) に Apply したの?」
Ruwani:「やっぱり日本にいってみたかった。また当時就職難だったので英文学専攻したのでビジネスの世界にはすぐには入れない。JET は給与も悪くないので JET は数少ないオプションの中で一番魅力的だった。」
大塚:「なるほど。でも JET はなかなか Competitive で狭き門であると聞いています。」
Ruwani:「そう。だから合格通知を受け取ったときは Dormitory で子供のようにベッドの上ではねて喜びましたね。いままであれだけうれしかった記憶がないくらい (笑)!」
大塚:「でも両親は悲しまなかった? Ruwani は何しろ長女だからね。」
Ruwani:「うん。母親は泣いていました。1 年で帰ってくるという約束でようやく納得してもらいました。」
大塚:「そうでしたか。。。そういえば Ruwani は最近結婚なさいましたね。ご主人も JET 出身者とか?」
Ruwani Opatha 先生
Ruwani:「そう! 旦那は大学時代からの知り合いで日本に来てから付き合い始めました。彼は私以上に日本好きで永住するかと思ったくらいです (笑)。日本で婚約し、私は 2 年でこちらに戻ってきましたが彼は 3 年間フルに群馬県で教えていました。」
大塚:「ご主人は今、何をやっているの?」
Ruwani:「Wachovia Bank で働いています。」
大塚:「Wachovia といえば MANABI.st が非居住者口座を持っている銀行です! なんだか親近感がわくなー。。。」
Ruwani:「奇遇ね!」
大塚:「初来日のときの印象は?」
Ruwani:「来日後、新宿の京王プラザホテルに泊まったのですが、新宿のエネルギー、ホテルの大きさに圧倒 (blown away) されました。それとあまりに英語が通じなく、びっくりしました。」
大塚:「東京はいいほうですよ。地方なんかいったら本当に通じない。。。」
Ruwani:「私は札幌に配属されましたが、おっしゃる通り東京以上に英語を話す人が少なく、はじめ外出恐怖症にかかってしまいました。何しろスーパーにいっても日本語が読めないので何を買ったらいいのか分からなく、また店員にも聞けない。といってもいつまで隠れているわけにもいかず、すぐに慣れましたけどね。日本語を勉強するいいインセンティブになったので今思えばよかったです。」
Ruwani Opatha 先生
大塚:「なるほど。教える方はどうだった?」
Ruwani:「私は 2 学期目から札幌市中央区にある陵陽中学校をベースに教えていましたがそこの先生方が素晴らしくてね。本当にお世話になりました。授業も私のアイディアのほとんどを取り入れてくれて、かなり自由にやらせていただきました。」
大塚:「日本での一番の思い出は?」
Ruwani:「うーん。。。何かな。。。あっ、浴衣をお祭りで逆さに来たときの話かな (笑)。ちょうど夏のお祭りシーズンで群馬県のあるお祭りに浴衣を着ていったんだ。その時ちゃんと着ていたんだけど一緒にいった友人に『それ、逆さじゃない?』なんていわれたので、札幌の祭りに出かけた時、本当に逆さまに着てしまったんだ。札幌の大通公園で腰掛けて友人と話していて大笑いをしていたら自分では気づかなかったんだけど帯がどんどんゆるくなってきたらしくてね。」
大塚:「おっ! なんだか面白そうな話だね!」
Ruwani:「うん。2 人組のおばさんが通りかかって私をみてびっくりしたらしく、『ダメだよ!』って近寄ってきてその場で浴衣を裏返しにしてくれて帯を結びなおしてくれたんだ。もうびっくりしてしまい、されるがままの状態でした (笑)。」
大塚:「え? ということはどこかトイレで裏返したわけではなく、公の場で着せ替えられたの?」
Ruwani:「そう! どうやってやったか今でもわかりませんが、神業のようにサッサっとやってくれました。本当にありがたかったですね。なにしろ 2 人とも英語が全く話せないのに身も知らずの外国人に話しかけ、助けてくれたんだから。本当に暖かい人たちでした。」
大塚:「それは傑作ですね (笑)! でもそんな神業、出来るのかな。。。Ruwani は結局 2 年間日本にいましたね。母親の約束では一年だったのでは?」
Ruwani:「そう! 本当は一年で帰ろうと思ったんですよ。でもね。一度 米国 に帰ってしまったら日本に再度住むチャンスなんて 2 度とないでしょ? 悩んだ挙句にもう一年いることにしました。」
大塚:「帰国後ビジネススクール (MBA・経営学修士過程) に行きましたよね。学校の先生になるというキャリアには興味なかったの?」
Ruwani:「そうですね。教えるのは好きですがこちらに戻ってきて教師になろうとは思わなかったですね。大学時代もそうでしたがビジネスの世界に入りたかった。北海道にいたころ通信教育で会計の勉強はしていました。とはいってもビジネスの右も左も分からない。だから MBA を取ろうと思ったんですよ。」
大塚:「それにしても Ruwani は GMAT という MBA に入る為の統一試験で 720 点 (満点 800 点) という超ハイスコアを出しましたよね。」
Ruwani:「英文学を専攻し、数学は大の得意科目でしたからね。」
大塚:「でも 720 といえばハーバードの合格者の GMAT 平均点より上ですよ! 相当優秀だったんですね。どうして Wake Forest 大学というどちらかといえば小さい学校を選んだの?」
Ruwani:「そうですね。North Carolina 近辺の大学は大体見学にいきました。私自身ビジネス経験がなかったのでより面倒を見てもらえる小さい学校の方がいいと思ってね。Wake Forest は一学年 120 人くらいしかいないし、非常にアットホームな雰囲気の学校だったので見に行ったとき『これだ!』と思いましたね。」
大塚:「今は就職活動していますよね。今後、どのようなキャリアを積んでいきたいですか?」
Ruwani:「IT 企業の Supply Chain Management や Customer Relations Management をやりたいと思っています。でも家庭と仕事のバランスは重視したいですね。子供も欲しいし。。。」
大塚:「家庭と仕事のバランスは本当に重要だと思います。私の MBA 時代の友人で投資銀行にいった連中なんか一日 18 時間働いている人もいますしね (笑)。人それぞれですがそんなの私は絶対に嫌です!」
Ruwani:「投資銀行は私も嫌です (笑)。」
大塚:「MANABI.st で教え始めて 1 ヶ月ちょっと経ちますが今までのレッスンはいかがでした?」
Ruwani:「いろいろな人たちと話せて本当に楽しい!」
大塚:「そういってもらえると私もうれしいです。教えるとき、特に気をつけていることは?」
Ruwani:「出来る限り皆様に沢山話してもらう為、私自身話す量を極力少なくする様、心がけています。だからもし私が黙って聞いていても気にしないでどんどん話してくださいと皆様にお伝えください。」
大塚:「いい心がけですね! 最後にこれを読んでいる皆様にメッセージをお願いいたします。」
Ruwani:「"It takes two things to learn a foreign language. The first thing is patience. Have lots of it because sometimes studying isn't always easy. The other thing that you need is a sense of fun. You have to really enjoy the language if you want to become good at it! Also, by having fun with the language, it makes it a lot easier to become patient!"」
大塚:「本日は長時間ありがとうございました!」

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