Private English Lessons for Professionals

MANABI.stだけが提供する価値

第 42 回 Nicholas Ofner 先生インタビュー


コーチングを受けてみませんか?

大塚「Nick, こんにちは! 子供たちを無事寝かし付けましたか?」Nicholas Ofner 先生
Nick「下の双子は無事寝ましたが、その上の 3 歳の娘はまたです (笑)。娘は私が担当していますが妻に代わってもらいました (笑)。」
大塚「小さいお子さんが 3 名いらっしゃると大変ですね。」
Nick「生活が一変します! 昔のように世界中を自由に旅行したいのですが、当分はお預けですね (笑)。全く違った喜びも味わっていますけど。。。」
大塚「頑張ってくださいね! でははじめましょう。」
Nick「OK!」
大塚「まず Nick の経歴を見て、はじめに目に付くのが大学で運動生理学と教育学部とダブルメージャーをとっている。大学時代、将来の夢は何でしたか?」
Nick「大学時代は何をやりたいか分からなかったんですよ。唯一分かっていたことは一つの仕事に落ち着く前に世界中を旅したかったということかな。」
大塚「私自身、大学にいた頃は何をやりたいかさっぱり分かりませんでした。『世界中を旅したい』と分かっていただけでもすごいと思います。それで?」
Nick「運動生理学の学位をとった後、たまたま仲の良かったクラスメートがそのまま教育学部に行き、教員免許をとるといいだしてね。子供が好きだったし『だったらオレも!』といってついていったんですよ (笑)。」
大塚「それは面白い (笑)!」
Nick「教員免許も無事取得して、世界中を旅しようと思っていたんですけど、何しろお金がない。そこで 3 ヶ月限定ということで携帯電話会社の Nortel の研究員として次世代のワイアレスシステムについて研究しました。」
大塚「なるほど。そもそもどうして世界中を旅したいと思ったの?」
Nick「ちょうど高校 3 年の夏休み、あれは 1986 年だったかな。。。Lake Louise という避暑地の高級ホテルでアルバイトをしたんですよ。サウジアラビアの王族の方や世界中からいろいろなセレブがくるところでね。その時の私のルームメートがミッキーという日本人でね。彼が本当にいい奴で新幹線、神社、日本食等日本について熱く語ってくれ、大変刺激を受け、『絶対に日本に行きたい!』と思ったんですよ。」
大塚「それはうれしいですね。」
Nick「あの時、彼が作ってくれた、カレーライスの味は今でも忘れません (笑)。」
大塚「面白い!」
Nick「Lake Louise のバイトしていると世界中のいろいろの方と接する機会が出来、世界中の楽しい話を聞いているうちに、『本格的に就職する前に世界中を旅したい』という気持ちが大きくなりましてね。大学時代はそればかり考えていました。」
大塚「なるほど。Nortel Networks に 3 ヶ月勤めて、お金を貯めて出発したわけですね。」
Nick「結局 Nortel は契約の延長で 8 ヶ月いることになりましたが、辞めてから別の会社で少し勤め、それから出発しました。」
大塚「どこにいったの?」
Nick「8 ヶ月のバックパックツアーで、オーストラリア→ニュージーランド→シンガポール→マレーシア→タイ→香港→日本→ロサンゼルスの日程でした。」
大塚「すごいね。8 ヶ月勤めたとはいえ、よくお金が持ったね。」
Nick「航空代金は全部で 2,000 カナダドルしかかからなかったんですよ。」
大塚「8 都市で 2,000 カナダドルとはすごい! それで旅はいかがでした?」
Nick「もう最高でしたね! ただ節約の為、ホステルに泊まっていたので言葉が通じず、少し恐い思いもしましたが本当に楽しかった!」
大塚「日本はどうでしたか?」
Nick「日本がやはり一番のお気に入りでしたね。ついてすぐに成田からバスに乗り京都に向かいましたが神社、旅館めぐりをしていくうちに、なんだか癒されている感じがして。。。京都のみならず日本は治安も良く、人も親切ですっかり日本のファンになってしまいました。」Nicholas Ofner 先生
大塚「そういってもらえるとうれしいですね! それでいつか日本に戻ってこようと思ったの?」
Nick「そう! とにかく、何が何でも日本に住みたいと思ってね。そこで向こう 1 年は日本行きの航空切符を買い、日本で仕事を探す間餓死しない位の蓄えを作ることに専念しました (笑)。」
大塚「戻って就いた仕事は?」
Nickトロント州 で小学校 100 校、高校 30 校を抱えるカソリック学校地区で代行教員をやりました。」
大塚「代行教員とは?」
Nick「これだけ学校が多いと必ずどこかの学校で先生が病気になったり、休みを取ったりします。その先生の代わり授業を受け持つのが仕事です。」
大塚「これは毎日?」
Nick「そう。毎日です!」
大塚「その間に JET について聞いたんですね。」
Nick「そう。JET プログラムはまさに私の理想でした。航空代金まで出してくれ、配属された地域の人々・教育委員会のサポートの元、英語を教えられる。1 年後に応募して無事受かりました。」
大塚カナダ からの JET は非常に競争率が高いと聞いています。すごいですね。日本ではどこに配属されましたか?」Nicholas Ofner 先生
Nick「滋賀県の近江八幡市です。」
大塚「近江八幡市? どこか知りません (笑)。。。」
Nick「そうでしょうね (笑)。人口が 6 万人程度の田舎で京都・大阪に近く、琵琶湖にも自転車で行ける。まさに私にとっては理想的なところでした。」
大塚「JET の契約は一年単位で 3 年間日本にいることが出来ると聞きます。どうして 2 年で帰ったの?」
Nick「2 つ理由がありました。一つは当時スウェーデンに留学していたフィアンセが カナダ に戻ることになりましてね。あとはもういい年だったのできちんとした仕事に就かなければと思ったからです。」
  Nicholas Ofner 先生
大塚「なるほど。その頃には何をやりたいか分かったの?」
Nick「はい。父は牧場主でね。私自身牧場で育ちました。空気がきれいで本当に過ごしやすい環境でね。それで大学卒業後に大都市の トロント に住み、町の中心は車だらけで空気が非常に汚い。また平気で車からゴミを捨てる人がいましたしね。日本は環境に対する真剣な取り組みをしている世界でも数少ない国ですが、富士山を登ったとき、山道にゴミを捨てている人が珍しくなく、これが私の琴線に触れたんですね。環境問題に取り組みたいと思いました。」
大塚「素晴らしいですね。」
Nick「でも環境ビジネスをしている会社に就職というのは狭き門でね。就職活動をしてもこの分野で経験がないからなかなか雇ってもらえない。『せめて MBA (経営学修士) をもっているのなら』と何社かに言われた為、MBA を取ろうと思ったんですよ。」
大塚「なるほど。」
Nick「でも MBA といっても 2 年間フルタイムでいくと授業料及びその間働くことが出来ないのでお金が要る。ということで 2 年間昔の代行教員という仕事に戻り、お金を貯めました。」
大塚MBA を卒業したのはいつですか?」
Nick「2002 年です。」
大塚「私と同じだ! 2001 年に 9.11 があって、2002 年卒の MBA 学生の就職環境は最悪だったのでは?」
Nick「そう! 環境ビジネスに入る為に MBA を取りに行ったがいざ卒業してみたらどこも就職口がない。。。こんなひどいことってあります?」
大塚「I hear you… 卒業するタイミングとしては最悪でしたね。それでどうしたの?」
Nick「たまたま友人の母が理事長を務める Skills Canada という NPO がありまして、1 年間そこでお世話になりました。」
大塚「Skills Canada とはどういう会社?」
Nick「地域産業と高校生を結び付けることを目的に作った非営利団体でして、そろそろどこに就職しようか考え出す高校生に対して、世の中にはいろいろな職種があるんだよ、地域にはこんな魅力的な会社があるんだよ等、プロモーション活動をしていました。」
大塚「日本でも地域の結びつきが年々弱まっています。素晴らしいですね。これからこういう活動は益々大事に鳴ると思います。環境ビジネスはどうなったの?」
Nick「結局その間も就職活動をしてきましたが難しいということが分かり、だったら『自分で起業してしまえ!』と思い、友人と Green Concepts という環境コンサルティング会社をはじめました。」
大塚「すごいですね。具体的にはどういう会社ですか?」
Nick「政府の環境団体より排気量の調査を受けたり、地元政府の要請で排気量を減らすプランを作ったりなど、啓蒙活動を含め、いろいろとやっています。」
大塚「でもいくら政府相手といえども仕事をもらうのは大変だったのでは?」
Nick「仰る通りで大変苦労しました。何しろ全く信用がないので飛び込み営業はダメ。起死回生で Mobile Mission Credits (車などの移動体に対する規制として排気量の売買) に関する論文を全国市町村に送ってからボチボチ仕事が入るようになりました。」
大塚「なるほど。Nick は環境以外にももう一つ仕事をしていますね。」
Nick「そう! こちらはむしろお金を稼ぐ為のビジネスと割り切ってやっていますが、自宅の増改築の相談から作業まで一手に請け負うビジネスです。Handman Networks という全国規模でやっている会社がありまして、その Ontario 州 のフランチャイズ店として活動しています。」
大塚「こっちの商売は順調?」
Nick「はい。5 人くらい雇っていますが、順調ですよ!」
大塚「今後も環境ビジネスと増改築ビジネスの 2 本立てでやっていくのですか?」
Nick「最近双子が生まれてしまい、子供が 3 人になってしまうといろいろ考えるところがあってね。個人コンサルタントしての独立を考えています。」
大塚「個人コンサルタントとは?」
Nick「興味のある分野は 3 つあります。一つが起業家向けのコンサルティングです。Masa はわかっているかと思いますが、起業すると孤独で大変苦労します。私自身もこのプロセスを経てきましたので起業家のサポートをしていきたいと思っています。二つ目は環境問題に関するコンサルティングです。Green Concepts ではパートナーがガソリンに比べ二酸化炭素排気量の少ない燃料であるバイオ・ディーゼルの生産・販売業に乗り出したいと考えており、私自身やりたいこととはちょっとずれてきましたので Green Concepts は畳んで個人としてやっていきたいと思っています。最後はコーチングです。これはビジネスマン個人の専属コーチとして、日々起こるビジネス上での悩み事を聞き、解決のお手伝いをする仕事で、これから MANABI.st でも英語の指導のみならずそのようなことが出来ればと思っています。」
大塚「素晴らしいですね。弊社のお客様も楽しみにしていると思います! 最後にこのインタビューを呼んでいる皆様にメッセージをお願いします。」
Nick「私はいつか家族と日本で暮らしたい位、日本が大好きです。Teaching の経験もビジネスの経験も豊富に持っていますのでお話できるを楽しみにしています!」
  Nicholas Ofner 先生

その他の先生インタビュー このページのトップへ
©2024 まなび株式会社 All rights reserved.