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第 33 回 Elizabeth Huang 先生インタビュー


セーラームーンとの出会い

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Elizabeth Huang 先生インタビュー

インタビュー音声公開&クイズ

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インタビュー音声 聞き取り穴埋めクイズ

I really wanted to be able to, you know, kind of explain this, you know, this this Japanese ( ) and this Japanese ( ) to people and I thought like, you know, I was ( ) to do it so I wanted to do it. You know, so many times, I hear, you know, other people translating Japanese and I think, you know, "No! That's not. That's not really what they're really saying!" you know. You can't just translate, you know, the word ( ) word. You have to also translate, you know, the ( ) that are ( ) into it.

上の文章を完成させて解答を support@manabi.stまで送ってください。正解者先着 3 名さまに Liz 先生の無料レッスン 1 回をプレゼント! (締め切りは 1 月 10 日です。)

Liz「Hello?」
大塚「もしも〜し! Liz 久しぶりです。引越し無事に済んだ?」
Liz「大変でした。まだ新居がめちゃくちゃな状態です (笑)。」
大塚「どこに引っ越したんだっけ?」
Lizミネソタ州 から オハイオ州 に引っ越しました。」
大塚「うわー。ミネソタ州 もかなり田舎だったと思いますが オハイオ州 もかなり田舎じゃない?」
Lizミネソタ は確かにそうでした (笑)。でも今は オハイオ州 の中でもクリーブランドというかなり都会に住んでいますので快適よ!」
大塚「クリーブランドだったらそうでしょうね!」
Liz「うん。」
大塚「実は今日は Liz にインタビューするのを本当に楽しみにしていたんだ。何しろ日本語と英語のちゃんぽんで話せるからね。」
Liz「どうして?」
大塚「最近気付いたんだけど英語と日本語のちゃんぽんで話すのが一番話し易いんだ。英語一単語で説明の済むことでも日本語にその言葉がなかったりする。逆もしかりです。日本語と英語でちゃんぽんで話すと自分の最も伝えたい最も効果的な表現をチョイスできるからね。」
Liz「なるほど! 私は同時通訳の仕事を以前やっていたのでそれよくわかる!」
大塚「だから今日はテンポよく Interview できると思います! 楽しくやりましょう。」
Liz「OK!」
大塚「それでは Interview を始めましょう。まず Liz は小さいころどんな娘だったか教えてください。」
Liz「一言で言うとコミック (漫画) オタク!」
大塚「えっ? オタクって??」
Liz「そう。漫画オタクのオタク (笑)! ちょっと変わった娘だったのよ。」
大塚「どんなコミックが好きだったの?」
Liz「一番最初にハマったのは小学生の時で Batman かな。」
大塚「え〜? 女の子でしょ。もっと可愛らしいコミック、いっぱいあったでしょ (笑)。」
Liz「そこが変わっていたところかもね。とにかく Batman が好きだった。」
大塚「どうして?」
Liz「生まれ持った Super Power だけでなく非常に Intelligent であったということかな。私、そういうヒーローに憧れるんだ。あの暗い感じの映像も好きでした。当時毎日放課後すぐに家に帰ってきてテレビにかじりついて見ていました (笑)。」
大塚「Liz には兄弟はいないの?」
Liz「男兄弟が 2 人がいます。」
大塚「コミック好きは彼らの影響?」
Liz「いえいえ。私だけが見ていました。正直変わった娘でした (笑)。」
大塚「そんな Liz がどうして日本に興味を持ったのか、そのきっかけについて教えてください。」
Liz「中学生のころ、衝撃的な出会いをしてね (笑)」
大塚「衝撃的な出会い? だれかカッコイイ日本人にでも出会ったの?」
Liz「いえいえ。バットマンの延長線上の話です (笑)。私の シカゴ に住んでいるオタク仲間がある日、『これ見て! すごいよ!』といって送ってきたのが日本アニメ『セーラームーン』のビデオ。セーラームーンとの出会いなくして現在の私を語れません (笑)!」
大塚「なになに? セーラームーン? 聞いたことがあるけど、その英語版って出ているの?」
Liz「いえいえ。日本語版です (笑)。」
大塚「でも当時日本語なんて話せなかったでしょ。」
Liz「もちろん (笑)! 正直日本についてもほとんど知りませんでした。」
大塚「セーラームーンの何がそんなに魅力的だったの?」
Liz「映像が非常に美しく、主人公が大変に魅力的で、感情移入でき、すぐにハマってしまいました (笑)。『月に変わっておしおきよ!』って感じです (笑)。」
大塚「あっ! それ主人公の決めセリフだよね。聞いたことがあるような。。。でも日本語とかわかったの?」
Liz「ストーリーはなんとなくね。でも会話なんてまったくわからなかった (笑)。それが本当に Stressful でね。『一流の日本語プログラムがある大学入って徹底的に日本語を学んでやる!』と固く決意しました。」
大塚「それで本当に超一流校の North Western 大学に入ってしまうんだからすごいね。セーラームーンのお陰なんだ。」
Liz「まさしくそう。セーラームーン様々ですよ!」Elizabeth Huang 先生 (ウサギ)
大塚「でもセーラームーンだけでは超一流校にいくモチベーションにはならないでしょう (笑)?」
Liz「もちろんそれだけではなかったよ。セーラームーンというアニメを通じて日本語というまったく異質の言語に惹かれたんですよね。なんだか日本語は私にとって非常に美しい音色を奏でる言語に聞こえるんですよ。セーラームーンを通じてというのが大人となった今恥ずかしいけれども言語としての日本語に大変惹かれました。」
大塚「なるほどね。で、North Western 大学はどうだった?」
Liz「もー、死ぬほど勉強させられました。日本語学科の担当教授は全員日本人だったんですよ。それこそ朝から夜までずっと日本語漬け。当時は日本語が人生の全てでした (笑)。」
大塚「それだったら日本の大学に留学すればよかったのにね。日本の大学は米国の大学に比べれば天国ですよ。何しろ私はほとんど勉強した記憶がありません (笑)。」
Liz「そのことも授業で習いました (笑)。みんなで『羨ましい!』っていっていたんだ。でも 2 週間の夏の交換留学プログラムみたいのがあり、大阪に初来日しました。」
大塚「日本の印象はどうでした?」
Liz「蒸し暑い! 後はエアコンかな。アメリカ では Central Heating といって、全部屋一度に冷暖房が入る仕組みになっているでしょ?」
大塚「うん。」
Liz「日本は各部屋ごとにエアコンがついていてそれぞれつけたり消したりしなければならない。」
大塚「そう! アメリカ に住んでいて思ったんだけど、"You guys waste too much electricity! (笑)" 日本方式のほうが環境にやさしくいいと思うよ。」
Liz「私もそう思います。ただ。。。」
大塚「ただ?」
Liz「せっかく朝早く起きて気合いを入れ、時間をかけ化粧していっても冷房が効くまで時間がかかるのでその間汗だくになってしまい、化粧が落ちてしまうんですよ (笑)! 私の芸術的な仕事が全て無になってしまうのが本当に悲しかった。」
大塚「それは大変だ (爆笑)! 男には分からない悩みだね!」
Liz「そうよ!」
大塚「総合的に見て 2 週間の日本滞在はどうでした?」
Liz「百聞は一見にしかずですね。やっぱり微妙な発音や言い回しなどはいくらこちらで勉強しても限界があり、実際に住んで生活をしてみて初めて身につくものだと痛感しました。」
大塚「でもそれだけ日本語・日本文化を勉強して将来何になろうと思っていたの?」
Liz「同時通訳!」
大塚「どうして?」
Liz「やっぱり日本語は英語とまったく異質の言語で、より直接的に話す英語に比べると微妙な意味あいの単語が多く、それを正確に訳すのが非常に難しいじゃない? 私自身それを学ぶ為に大学で、日本語のみならず、日本文化や歴史を含め徹底的に勉強し、『センスがあるのでは?』と思い始めていました。2 週間、日本に住んでさらにそれが確信に変わったんだ。同時通訳こそが天職だと。」
大塚「大学時代に天職と思えることに出会えるなんて本当に羨ましい! でも同時通訳になるんだったら何も JET プログラム (日本に来日し、小中高校で英語を教える日本政府主催のプログラム) の一員として参加必要がなかったのでは?」
Liz「そうかもしれないけどね。でも JET プログラムの設立目的はただ日本人に英語を教えるというものではなく文化交流の方に重点を置いたプログラムなんだ。外国人により日本を理解してほしいという意味合いの方が強いんだ。こちらでは非常に有名なプログラムだし、給料も悪くない。だから応募したんだ。同時通訳として活躍するためには必ずプラスになると思ってね。」
大塚「なるほどね。That makes perfect sense です! それで JET の一員としてどこに配属されたの?」
Liz「静岡県の蒲原。」
大塚「WOW! なんだか田舎って感じがします (笑)。」
Liz「そう! 本当に静かな町ではじめは寂しくて寂しくて。。。まあ、すぐに慣れましたけどね。」
大塚「そうだろうね。どこで教えていたの?」
Liz「蒲原中・蒲原東小・蒲原西小の 3 校です。」
大塚「教えるほうはどうだった?」
Liz「中学校で教えるのは楽しかったですね。生徒たちは アメリカ 文化に非常に興味を持っており アメリカ 人である私自身にも興味を持ってくれたしね。ただ小学校は大変だった。」
大塚「大変というと?」
Liz「日本人に英語を教えていていつも思うのですが、教える過程で日本語を少し使ってあげるとすぐに理解してもらい、上達も早いと思うんですよね。ただ小学校では日本語を一切使わせてもらえなかった。そうすると教えるのが本当に Challenging になります。」
大塚「なるほどね。これ、結構 Debatable なんですよね。児童英語は全部英語で教えるべきだと主張する児童英語の権威ある先生がいたり、一部日本語で教えるべきだという先生もいたりしてね。私は実際に英語を教えたことがないので分かりませんが。。。」
Liz「私は一部日本語を使用するべきだと思いますよ! 特に小学生にはね。」
大塚「なるほど。でもあれだけ日本に来たいと大きな夢を持って来日した Liz ですがわずか 1 年で帰国してしまう。どうして?」
Liz「ちょうど一年目のクリスマスに アメリカ に帰ろうと思ってね。その飛行機の中で今の旦那と出会うのです!」
大塚「まるで映画みたいな話だね。そんなことってあるんだ。」
Liz「そう! 夢のような話です。向こうはちょうどシンガポールに転勤していて成田経由で 米国 に帰国する途中だったんだ。後で聞いた話だけど空港で私を見かけ、一目ぼれしたら、なんと飛行機で席が隣になりラッキーと思ったらしいです。私も一目ぼれ! 席に着くなりまさしく私の理想のタイプの人が隣に座っていて『やったー!』って思っちゃった (笑)。幸い長いフライトでゆっくりと話すことが出来、音楽の趣味やアニメの趣味まで一致したため、これは運命の出会いだと確信しました。」
Elizabeth Huang 先生Elizabeth Huang 先生
大塚「アニメの趣味 (笑)? 彼もセーラームーンが好きだったの (笑)?」
Liz「いえいえ (笑)。バットマンやアキラ等です。」
大塚「でもそういうことってあるんだ。私も今度長期フライトに乗るときはおしゃれをしていかなければ (笑)。。。」
Liz「期待しちゃだめよ。私も大学の頃から飛行機で運命的な出会いがないかいつも完璧な化粧をして乗り込んでいきましたがまったく No Luck でした。あの時なんてもう諦めていたんだ。」
大塚「了解! 期待せずにその幸運を待っています (笑)! 話は変わりますが 5 年後の目標を教えてください。」
Liz「そうですね。こちらに戻ってきてだいぶ日本語を忘れてきたので、通訳の仕事に復帰出来る様、日本語をブラッシュアップしたいですね。ただ、今一番の目標は子供が欲しい。」
大塚「子供が出来たら日本のアニメをしっかりと見せてやってね!」
Liz「もちろん!」
大塚「最後にこれを読んでいる皆様にメッセージをお願いします。」
Liz「電話で英語を話すのは大変だと思いますが楽しく話しましょう! 緊張しないでね!」
大塚「長時間ありがとうございました!」

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